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五木寛之さんに告ぐ! の巻。

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朝日新聞2面に派手な半五段広告、珍しい! おっ,KKベストセラーズだ! 『五木寛之ブックマガジン夏』の新刊広告=写真(C)KKベストセラーズ。キャッチコピーは「一冊まるごと五木寛之 ワンコインで文庫3冊分」。

【五木寛之】1932年9月30日生まれ(ちなみに、石原慎太郎都知事と同年同月日)。45年9月、母を敗戦の混乱下亡くし、父、弟、妹と引き揚げ。52年に早稲田大学露文科に入学も授業料未納で抹籍(その後、授業料を支払い中退扱いに)、57年からさまざまな職業遍歴(すごい大雑把だけど)。
玲子夫人の実家である金沢に転居後、66年、『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、翌67年に『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞。
その後、2回の休筆・復帰を繰り返す。いずれも京都・岡崎に住み、50代直前には「精神的不安定さ」から仏教に傾斜、『生きるヒント』『他力』『大河の一滴』など発表。
今春、講談社100周年記念事業として百寺巡礼を達成、現在(8月上旬)、北欧旅行中。

★ …という、常に第一線で活躍してきた五木氏も今年作家生活40年&73歳。
最近、講談社『百寺巡礼』シリーズ以外に新刊が出ないなぁと思っていたら、コレが進行中だったのか。おまけに、平凡社から対談集。さらに、幻冬舎で今秋にはまた人生論第4部目が刊行準備中とか。

★ でも…僕たちは「小説」が読みたいのです、五木さん。
第一級エンターテインメント『戒厳令の夜』『風の王国』の知的興奮をもう一度味わいたいのだけど、残り時間を考えると…。
確かに、60年代から70年代にかけての五木氏はすごかった。
「量から質を考える」と宣言、デビュー後数年で全24巻の『五木寛之作品集』(文藝春秋)ができるほどの大量執筆。また、それまで娯楽、中間などと呼ばれていた大衆小説に初めて「エンターテインメント」と命名。サブカルチャ―を走り抜けた。

★ KKベストセラーズは以前にも、名作『風に吹かれて』をリメークして刊行するなど、五木さん大好き編集者がいるような(東京書籍にもいると思う)。
確かに、この五木さん黄金期の作品群に目をつけた編集者はスゴイな(版権を持っている各社ともほとんど文庫絶版扱いだから出せたのかも)。『晴れた日には鏡を忘れて』をコミック化するなんて変化球も投げてるし、おまけに、あの黄金時代と同じようなザラ紙を使っている手腕もお見事。
数ページだけど、五木さんの新作雑文も掲載され、秋に出る第2号が楽しみ…そりゃ、エッセイ、雑文活動も作家の表現手段と考えてはいるけれど‥‥だけど、やっぱり、僕たちは「現代の五木さんが書いた小説」が読みたい! のです。
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by suginami458 | 2005-08-02 23:20 | 小説・エンターテインメント