【流されゆく日日05】excite

ブログトップ

28歳、新聞記者になる君へ、の巻。

いろいろ遠回りしたようだけど、いよいよだね。
28歳、君は新聞記者になる。
28歳、僕は新聞編集者だった。君の歳、僕も同じようにターニングポイントにいたことを思い出した。


 「一緒に仕事しよう」。
ある朝、N先輩から電話があった。当時、僕は築地の新聞社で仕事をしていたけど、なんとなくノリが悪く、落ち着かない毎日だった。N先輩は、僕が以前アルバイトをしていた新聞社の人。
「9月入社を目指す。来週、人事部長にあってほしい」。そんな一方的な‥‥だって今は6月ですよ。

それからが大変だった。勤務中、突然ネクタイを締めて社を抜け出して面接に行ったり、打ち合わせに行ったり。
「今から試験受けるのなんてイヤでしょう? 筆記はNさんに免じてパスします」と言ってくれたのは、M人事部長。
「おまけに、あなたは覇気がなさそうに見えるから、重役面接で危ない。だから、変な質問をぶつけるK専務は呼びませんようにしました」って。ありがとうございました、その節は。

そして9月。僕は、N先輩の新聞社で仕事を始めた。毎日が楽しく、新聞のこと、人間関係のこと、本のこと、いろいろなことを教わり、チェーホフの「夜の大学」(朝刊番の僕は夕方出社で午前2時帰り)だった‥‥。



‥‥で、28歳の君に何を言いたいのかといえば、大げさだけど、人生の曲がり角には必ず手を差し伸べてくれる人がいる、ということ。
君と仕事をしたがっている人がいる、ということ。

つらいことがあっても顔にあまり出さない君を見ていたら、なんとなく自分の28歳のころを思い出した。中年の繰り言か。
‥‥でも、それからは年をとるのがものすごく早かったなあ。
[PR]
by suginami458 | 2005-04-27 20:06