【流されゆく日日05】excite

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カテゴリ:小説・エンターテインメント( 70 )

「サンカ」ブームなのだ①、編。

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05年下半期だけで、4冊もの「サンカ/いわゆる被差別」本が刊行された=写真は一部。それも、新書、文庫だから隠れたブームなのだ。

★ 「サンカ」は幻の漂泊民…なんていわれるけれど、実際はロマンはなかった気がする。ブームの火付け役は『幻の漂白民 サンカ』(沖浦和光/文春文庫)。最近出た本はいずれもこの沖浦本か、三角寛全集を参考にしている。僕の疑問は、サンカの源流は何なのか? 

★ サンカは中世ごろ裏日本を中心に出現したといわれている。つまり、出雲の国・島根県だ。箕笠(ミノカサ)などを造り、川沿いに流浪し(その住居を写真で見たが、掘っ立て小屋だった。いつでも移動できるようにしていたのだろう)、ウナギ・川魚など捕る能力に長けていた、季節ごとに渡り歩く技能者集団という。初めて「山家(サンカ)」という表記で出てくるのが島根県の役所文書、と沖浦氏が確認した。

★ 沖浦説は「中世の大飢饉で、山に入らざるを得なかった貧民層が源流では?」という。また、島根県が基点になっていることに注目した「日本古来民族」説もある。この説は昭和の初めごろ盛んに言われたらしい。

★ 三角寛にも会って取材を重ねた先輩新聞記者の人と話したら、「元東京都知事の美濃部(ミノベ)さん、あの人はサンカの末裔だ。サンカは講(こう=相互扶助共済組合)をつくりあげ、彼を育てたのだ」と言っていた。その人は、島根県出身だった。
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by suginami458 | 2005-12-29 19:13 | 小説・エンターテインメント

朝日紙面審査委③‥‥勝手に、編。

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12月27日付朝日新聞(東京本社版)に「読者のみなさまへ」の社告が出ていた=写真。

★ 西山元記者偽メモ事件、データ社外流出など、たび重なる不祥事に対する抜本的改革案だけど、お粗末。
「読者の声に耳をすます新聞に」→今まですましてなかった‥‥。
「調査報道強化のために特報チーム」→編集局長二人体制といっても、編集と実務管理でしょ。他社は、やっています。でも、膨大な紙面をチェックできる?
「取材力と倫理観の強い記者を育成」→新人記者対象に「朝日ジャーナリスト学校」設置して、どうする。

★ 早い話、部数減が止まらないのだ。夏から毎月7~5万部が減っている(全本社)。「毎月」だから泣きも入るね。で、その減少分はどこへいった? 産経、毎日が数千部の漸増だから、こちらか。知人の運動部記者は「風通しが悪い」とこぼしていた。だから築地に転社するとき止めたんだ。
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by suginami458 | 2005-12-28 17:58 | 小説・エンターテインメント

中坊公平さんの宿に泊まる、編。

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「先日(12月23日)京都に降った大雪は残念ながら、もう解けました」と知人から連絡があり、画像も添付されていた=京都・東山の哲学の道の写真。ほぼリアルタイムで現地の情報がわかる、便利になったねえ。

★ ここ数年京都・奈良で年越しをしてきたけれど、「雪の京都」には出合ったことがなかった。今年は期待できそうだな。

★ 知人のお宅は岡崎・聖護院(しょうごいん)界隈で、以前訪れたとき「ん? 一度来たことがあるような‥‥」とデジャビュ感。そうだ、中学・高校の修学旅行だ! そう、聖護院には御殿荘という(すごい名前だねえ)宿泊施設があって、修学旅行生らを泊めていた(八つ橋総本家本店の裏)。木造平屋の、広い、立派なところだった記憶がある。京都特有の中庭なんかがあったけど、高校生にはそんなこと何も分からずで‥‥。

★ ‥‥で、そこ「御殿荘」はあとで聞いたら、中坊公平・元弁護士がオーナーの宿だって聞いてビックリした(自宅は別)。暇な折は番頭業務もしていたとか。そういえば、腰の低い方がいたような‥‥。同氏が再生機構社長を兼任していたころは、パトカーが先導して行き来していたという。現在は、もう弁護士業務は廃業したから、また御殿荘に戻られたのだろうか。
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by suginami458 | 2005-12-27 17:01 | 小説・エンターテインメント

『早稲田文学』改め『WB』か! 編。

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この手があったのか! って感じだった。
警察病院見舞いの帰り、飯田橋を歩いていたら、なんだか派手なフリーマガジン。あれ? またリクルートのかな? と手にとったら『早稲田文学』一新『WB』誌(隔月刊)だった=写真は11月版。

★ 新聞記事で、有料では立ち行かなくなり休刊、形態を模索していたのは知っていたが、こんな形で登場するなんて。フリーペーパーの割には全く広告がなく、製作費はどこから? デザイン・紙質もよくて、執筆者も角田光代、大西巨人、島田雅彦、いこうせいこう、大塚英志、渡辺直己‥‥と、そうそうたるメンバー。で、モブ・ノリオはなぜ?

★ ただ、せっかく洗練されたレイアウトも、あまりに凝りすぎて読みにくい。字も小さいし。特に「重松清の部屋①/角田光代の開国前夜」インタビューは面白いんだけど、白黒逆版では‥‥「¥0」だから文句は言えないけど。
編集者に三田誠広氏がいて、再び「あれ!」と思った。

【『WB』はワンダフル・ブンガクも掛けているのか、でオモシロ度=★★☆☆☆】
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by suginami458 | 2005-12-25 15:24 | 小説・エンターテインメント

部落を首相にしてはいかんわなあ、と麻生太郎は言った、編。

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奈良の住職が上京されたので飲食した折の話。決して他意はありません。

★ 話は、「サンカ」の話から、以前読んだ野中広務(自民党元幹事長)氏を書き記した『野中広務 差別と権力』(魚住昭/講談社)に及んだ。野中氏は京都・園部町出身。園部町長、京都府議を経て、衆院議員、自民党幹事長まで上りつめ、2003年政界を突然引退。小渕、森政権時代には一時「首相候補」にも浮上したほどの辣腕。ちなみに、同書が刊行されるとき、発売停止を求める圧力があった、という。

なぜ、野中氏は共産党が強い京都(当時)から、権力の中枢にまで行けたのか。

★ それは、部落地域出身だからこそのパワーだという。同書を読むと、彼の園部町長時代は偏見との闘いだった。襲撃をされ、言われなき差別を受けたことは数知れず、「え、こんな酷いことが、つい最近まで行われていたのか‥‥」と絶句するほどだ。その後、組織力をバックに永田町に上りつめたが、この出身問題は意識的に避けられていたという。だが、「首相候補」に浮上した時、野中氏を激怒させたことが起こった。

★ 麻生太郎氏の一言「部落出身を、首相にしてはいかんわなあ」。
これを記者から伝え聞いた野中氏は怒髪天をつくほどの形相をみせ、手・唇を震わせ、目を真っ赤にし「おのれ‥‥麻生‥‥」とうめいたという。

★ 京都に行くと、必ず「身近な差別・偏見をなくしましょう」の公共ポスターなどがバス・電車などに掲示されている。それほど、この平成の現代でも、依然として存在しているということなのだ。
この年末年始は、『はじめての部落問題』(角岡伸彦/文春新書)を読み込んでみようと思った。

 ※写真は、本文とは何の関係もありません。ただの東京・銀座の夜景です。
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by suginami458 | 2005-12-23 18:00 | 小説・エンターテインメント

輝け!ブック・オブ・ザ・イヤー!① 編。

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2005年ブック人気ランキング3大権威の一つ「週刊文春ミステリーベスト10」が発表された。「僕的」ブック・オブ・ザ・イヤーは‥‥。

文春①位=『容疑者Xの献身』(東野圭吾・文藝春秋)いま読んでいるので‥‥途中で何となく「献身」の意味が分かってきた。あらかじめ犯人を分からせて探偵役が解決していく倒叙推理。これが「三冠」1位なんだ‥‥ふ~ん。東野圭吾一人勝ちだね。

文春②位=『天使のナイフ』(薬丸岳・講談社)
江戸川乱歩賞受賞作品。これは面白かった! 少年犯罪をテーマにした、重苦しくも悲しい一作。僕的⑦位。

文春③位=『震度〇』(横山秀夫・朝日新聞社)
‥‥読んでいません。横山氏の作品はほとんどダメ。食わず嫌いはダメと分かっているけどね。

文春④位=『死神の精度』(伊坂幸太郎・講談社)
え、これがあの作品よりも上位!‥‥そうなのか。僕は違うけどなあ。

文春⑤位=『扉は閉ざされたまま』(石持浅海・ノンノベル)
う~ん、密室ものはダメ。

文春⑥位=『信長の棺』(加藤廣・日本経済新聞社)
‥‥読んでません。文庫になっても読まないと思う。

文春⑦位=『シリウスの道』(藤原伊織・文藝春秋)
これは面白い! 僕的①位。これこそ藤原エンターテインメントの到達点! 藤原氏は癌なので、もう長編作品は読めないかも‥‥。でも、これってミステリーか?

文春⑧位=『魔王』(伊坂幸太郎・講談社)
これもいい! 僕的②位。なぜ、『死神』より下なのか分からない。考えろ考えろ考えろ考えろ、そして覚悟しろ、が意味深。

文春⑨位=『ニッポン硬貨の謎』(北村薫・東京創元社)
‥‥読んでいません。装丁がよくない。

文春⑩位=『摩天楼の怪人』(東京創元社・島田荘司)
島田氏の作品は当たり外れがあって‥‥分厚いし。カッパノベルス(『エデンの命題』)の方を読みました。

 ※写真は、本文と何の関係もなく、東京・汐留の日本テレビ本社のクリスマスイベント。ツリー一個一個がロウソクなのだ。手前のお兄ちゃんが一個一個ロウソクに火を点けていた。寒そう。
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by suginami458 | 2005-12-22 19:23 | 小説・エンターテインメント

五木寛之氏が愛した京都、編。

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05年も、あと10日。いろいろあったなあ。

★ 今年も京都・奈良での年越しに備えて、準備開始。京都の知人から「今年は特に寒いですよ、京都は。例年になく、もう小雪が舞うようになりました」って連絡があった。
いいではないか! 待っててくれる人がいるってことは。
この方は作家・五木寛之氏の小説にも出てくる、京都生まれ京都育ちの人。同氏のインタビューテレビにもよく出演されているが、「五木先生よう来てくれはりますが、実は、あまり先生の作品はよう読みませんの」って‥‥。よく話が合うな。

★ 以前も、「五木先生とテレビクルーの方が来て、サイン入り本をくれはりましたが、良かったらどうぞ」「朝日新聞の連載で写真を撮りに見えられ、お酒を置いていかれました。良かったらどうぞ」と、いずれも五木寛之ファンにはたまらないものばかり頂きましたっけ。

★ でも、五木先生は晩年(もう72歳‥‥十分晩年だけど)デビューした街・金沢と、休筆中に再起を図った京都、どちらに住むんだろう。僕は、京都に住んでほしいけど。

 ※写真は、本文とは何の関係もありません。夕暮れ近い街です。
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by suginami458 | 2005-12-21 18:05 | 小説・エンターテインメント

海外で反日の予感‥‥、編。

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知人と新宿で忘年会。狭い店にカラオケがあって、イヤーな気がしたが、やっぱり不安的中。

★ 「デヘッ歌いま~す! 105のBの6」。うるさい会社員だなぁと思っていたら、流れてきたのは「金太の大冒険」「怪傑ゾロ」「○○○(書けません)」の春歌…。それも初めから終わりまで歌い上げた。品がないオジサンだ、サラリーマンの風上にもおけないぞ。

★ 「ウイッ、今度こいつがインドネシアに赴任なんで~す」「不倫じゃありません、赴任で~す、デヘへへ」オヤジギャグ付きかよ。お店の人に「どこの会社の人?」「(小さな声で)青年海○協力隊なのよ‥‥」。ゲッ。あんな調子で海外で騒がれたんじゃ、日本の威信にかかわるぞ。他国に協力する前に品をよくしなさい、ジャ○カ。
※ 写真は本文とは何の関係もありません。クリスマスバージョンに色づく新宿靖国通り。
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by suginami458 | 2005-12-20 15:03 | 小説・エンターテインメント

落合監督も気をつけろ、編。

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新聞を読んでいたら、CD「オレ流クラシック/落合博満選曲監修」を出した、とあった。中日ドラゴンズ承認商品とか。やってますね、落合監督。

★ 以前、星野仙一氏が中日監督だったころ、何回かお会いした。ドラゴンズ第1次政権のころ。闘将は40代。毎年キャンプが始まる前の、マスコミとの懇親会で、背の高い耳の大きな星野監督がいた。劇的なトレードを成立させ、本社(中日新聞社)のバックアップもあって、きっとわが世の春だった(と思う)。イケイケでしたね。〝ジジイキラー〟と呼ばれるほど、加藤オーナーからの強力な支援態勢もあって好き放題していた。はっきり言って、僕は好きじゃなかった。

★ 栄枯盛衰。ダミー会社のスキャンダルがあって第1次政権は終わり、しばらく解説者をしていたが、「高木竜」ではダメだ、売れない‥‥との本社の考えで再び中日監督に。ところがこのころ最愛の夫人急死、オーナーの死去で支援態勢が崩れ、中日を追われるように阪神監督になった。たぶん、中日に一矢報いてやると思っていたんじゃないだろうか。阪神監督になったのも(打倒巨人、岡山出身だから、なんていっていたけど)、僕は中日への私怨ではないか‥‥と踏んでいる(当時の佐藤毅球団社長も週刊誌で書いていたし)。

★ で、落合監督もオレ流であまり好き放題していると危ない危ない、足元がそれほど盤石じゃないんだし、集客数も落ちている(日刊ゲンダイ)というし‥‥。
CD発売記事を見て、そんな気がした。

※ 写真は本文と何の関係もありません。ただ、きれいだったから、です。
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by suginami458 | 2005-12-19 21:24 | 小説・エンターテインメント

角川春樹氏の遺作か『大和』、編。

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角川春樹氏(元・角川書店社長、角川春樹事務所特別顧問)製作総指揮「男たちの大和/YAMATO」を見た。

★ 映画コピーは「戦後60年記念作品/守り抜くと、誓った。死なないでと、祈った」。このコピーは恐らく角川春樹氏か。春樹氏は前身の角川映画時代から自身でコピーを作っていた。誰もが知っている「読んでから見るか。見てから読むか」など手掛ける名コピーライターだ。

★ CGを多用しない(というか、どこで使われていたのか分からなかった)映像と、久石譲の音楽が胸を打つ(ジブリばかりじゃないんだね)。大和が一斉砲撃を受ける場面の目まぐるしく変わるショットの粗れ具合と、僕の好きな白石加代子さんの母親が良かった。満員の館内は鼻をすする音とハンカチを出す人が目立った。

★ 春樹氏は音楽製作総指揮もしていて、さすが財を投じただけの入魂の一作。仲代達矢老人の話を聴いて、最後には「明日香丸」をりりしく操船する15歳の少年アツシに「戦後60年」をダブらせたんだね。
ちなみに、「明日香丸」は春樹氏が信奉する「飛鳥神社」から取ったのか。原作の逸見じゅん氏は春樹氏の実姉で、現在の角川ホールディングスの歴彦(つぐひこ=春樹氏の実弟)CEOとは反目し合っている。つまり、角川春樹&逸見じゅん角川家本流連合VS角川歴彦・角川書店会長&角川映画の図式で見ても面白いかも。

※ 写真は本文となんの関係もありません。ただの帰りの新宿思い出横丁です‥‥。
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by suginami458 | 2005-12-18 19:23 | 小説・エンターテインメント