【流されゆく日日05】excite

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ご近所の角田光代さん、の巻。

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角田光代さんの本が面白い=写真(C)紀伊国屋書店。

【角田光代】1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒。90年、『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞。2005年、『対岸の彼女』(文芸春秋)で直木賞。ほか文学賞受賞多数。

『対岸の彼女』は未読だけど(楽しみは最後に…)、エッセイ、旅行記、雑文集は弾んでいるな。

★『この本が、世界に存在することに』(メディアファクトリー)=作品ごとに行間、組み方が変わり、多彩な角田ワールドが楽しめる。東南アジアが好きな彼女、旅行記といっても、小田実(古いぞ)、沢木耕太郎(古いか)のように肩肘張ってなくて明るいトラベル記。でも、日本の古本屋で売った本がネパール、カトマンズの古本屋でも見かけた(「旅する本」)‥‥っていうのは本当? フィクションかな。

★『しあわせのねだん』(晶文社)=昼めし911円から一日5964円まで、使ったお金の値段にこだわって書き連ねた雑文。等身大の角田サンに会える。

…と、角田サン、仕事場がJR中央線の荻窪南口近辺とか。
ご近所ですね。北口の名物焼鳥専門店ですれ違ったかも。
今度は、丸顔の、かわいらしい声の女性に注意しよう(注意してどうする)。
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by suginami458 | 2005-05-31 19:51

「戦国自衛隊1549 」を見た、の巻。

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角川&東宝映画「戦国自衛隊1549」を見た。

コピーは「消滅するのは――歴史か、俺たちか? 総製作費15億円、迫真のリアリティと驚愕のストーリーが襲いかかる。新世代の超大型スペクタクルアクション・エンタテインメント!」=写真(C)戦国自衛隊1549製作委員会。


本物の自衛隊従えて(陸上自衛隊が全面協力)、作っている方はとても楽しかったろうなぁ。
原作の福井晴敏も軍事オタクだから楽しかっただろうなぁ…。
でも、半村良は泣いてるだろうなぁ、きっと。

角川グループ60周年記念作品とはいえ、江口洋介、鈴木京香、加賀丈史…2時間ドラマ並み出演者でございます。
CGも見慣れているから、「あ、こんなモン?…」。


角川グループ(角川ホールディングス)には、二代目社長・春樹氏の作った初代・角川映画作品が残っているけれど、現社長の歴彦(つぐひこ)氏はどう思っているのかしら。
「犬神家の一族」「人間の証明」「時をかける少女」…今でもリメークされる作品が多いけれど、そのたびに文庫が売れるっていうのも痛しかゆし、かな。
だから、いくら「春樹色」を払拭しても兄・春樹氏のあとを踏むってことになる。


「戦国自衛隊1549」を見て、僕には、前作を製作総指揮した春樹氏の高笑いが聞こえたような気が‥‥。
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by suginami458 | 2005-05-25 22:33

角川春樹氏に会った日のこと、の巻。

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「戦艦大和映画化/『男たちの大和』」の記事を読んでいたら、角川春樹氏(角川春樹事務所特別顧問、元・角川書店社長)に会った日のことを思い出した。

あれは去年のこと。
服役出所記念パーティーか、獄中歌集=写真=出版記念会か、宇治茶色の羽織姿の、扇子を片手の春樹氏がいた。
病気のためか少し痩せてはいたが、相変わらずの眼光の鋭さ、周りを睨みつけているような感じだ。もちろん、春樹チルドレンも多数。
思わず立ち寄り「お疲れ様でした‥‥」(って、やくざの親分じゃないんだから、その挨拶はないだろう…スミマセン)と失礼な僕に、眼光鋭く、
「…おう、以前どこかで?…」と一言。

確かに、学生時代に角川書店でアルバイトをしていた頃にお会いしましたが、昭和の話です。

嬉しかったなぁ。何たって憧れのカリスマ出版人ですからね。
感激のあまり、そのことを知人に話したら、
「そりゃ、ムショで会いましたかって意味だろう」って。
う~む、なるほど‥‥でも、違うって。

そこで、一句引用。
潅仏の日に獄を出る海鼠かな(春樹)


‥‥と、春樹氏についてはいろいろあるので、次回へ続く(かな)。
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by suginami458 | 2005-05-24 14:16

遠近両用眼鏡とレイモンド・チャンドラー、の巻。

最近、どうも本の文字が見えにくくなってきたな‥‥と思って眼鏡店に行って視力検査。
「視力が落ちていますね。近くのものが見えにくいでしょう」
「ええ、文庫本が読みにくくって‥‥」
「‥‥はっきり申し上げれば、老眼かと‥‥」。

来たぞ、いよいよ熟年! ナイス・ミドルだ。
というわけで、眼鏡を買った(老眼鏡じゃないけど)。おお、近くの文字が見える! 本が読める。エウレカ‥‥だけど、階段が怖いな。まあ、いいか。


というわけで、書店に行ったら、「祝・おめでとう遠近両用眼鏡記念」か、待っていた本が文庫になっていました。

★『ハードボイルド』(早川書房) 原 寮。
 去年暮れにようやく長編第4作『愚か者死すべし』を刊行、新・沢崎シリーズに突入した原寮のエッセイ、対談、短編集。
とにかく、この人は寡作。1988年のデビュー以来、長編を4作しか出していない。
作品はいずれも日本でも指折りの本格ハードボイルド派。卑しき街を行く孤高の男を描く日本のチャンドラーだ。若き日に映画シナリオを書いていたからか、とにかくテンポがよくセリフ回しがいい。なんか最近偉くなった大沢在昌(日本推理作家協会長就任)より、僕はいいと思うんだけど。

★『ヤスケンの海』(幻冬舎文庫) 村松友視。
 単行本はほとんど売れなかったようだけど、これも再読したかった一冊。
元・中央公論社の編集者だった村松氏と、ヤスケンこと天才編集者・安原顕との出会いから壮絶死までを描いた。
雑誌『海』での学歴詐称騒動から、大江健三郎事件、編集長との対決、吉本ばなな発掘‥‥とにかくすごいスーパーエディターがいたもんだ。それを、盟友・村松が、ある時は怒りをもって、またある時は涙をこらえながら(と思う)書き綴った。単行本で読んだときは興奮したなあ。
まあ、村松氏も、ヤスケンも、とてもじゃないが中央公論社の枠には収まりきれない男たちでございます。
ちなみに、村松氏には、中央公論社との決別を書いた名作『夢の始末書』もある。

では、次は、片山恭一の新刊でも読もうかな(安いから)。
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by suginami458 | 2005-05-15 23:35

今夜、すべてのバーで/京都編、の巻。

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京都の老舗ジャズバー「YAMATOYA」で面白い人に会った。


ミャー、ミャー、ミャー。あれ、何の声だろう。
ふと、カウンターの横を見ると、ぬいぐるみのようなかわいい猫が=写真左。
「あの…それ、生きているんですか。本物なんですか」
「ええ、生後10日ぐらいの子猫なの。捨てられていたんですよ。もう1匹いたんですが……」
と妙齢の女性。猫はかわいいし、飼い主はきれいだな。

よくよく話し込んでみると、なんとこの女性、浄土真宗大谷派(いわゆる東本願寺)の僧侶。
さすが、京都のバー。客層が違う。
僕も子猫に向かって「おまえは生きなくちゃな、せっかく慈悲深い人に拾われたんだから」。
ミャー。わかってくれたみたい。

さらに、話し込んでみると、僕がここ数年捜していた女性だったことが判明。捜していたんですよ、ずーと。
以前、週刊新潮で「京都に坊さんバー登場」という記事があって気になっていた方。そう、この方、僧侶兼バーのママさんなのだ。さすが京都、仏教の本場。


もらった名刺には「彌光庵」とある。おお、つまり、阿弥陀さまの光が届く庵なのですね! 
「また、お会いしましょう」と言ったかどうか忘れたけど、またお会いしたいと思っております。

何があるかわからないのが旅(ヘミングウェイ)。


そうだ、また京都行こう。
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by suginami458 | 2005-05-08 13:17

こちら事故現場、の巻。

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尼崎脱線現場(2005.5.5)。

これは尼崎側から。ニュースで見る映像は塚口側。

左下の白テントが献花台。
中央の青シートの向こうが事故現場。
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by suginami458 | 2005-05-06 20:36

こちら尼崎事故現場、の巻。

【事件の現場に行く】②/尼崎編。


「JR西日本の社員は集まれ! 謝らんかい!」。
尼崎脱線事故現場に響きわたる、いきなりの怒声。初老の男が献花台の前で、ひたすら頭を下げるJR西日本社員の前で怒鳴っている。マスコミ陣およそ40人が一斉にカメラとメモ帳を向ける。おじさんはどうも遺族の関係者とは違うようだが……。
「こら! 頭を下げるばかりじゃなく、なんか言わんかい!」。
約2分ぐらい怒鳴ったか、数分後には、あるテレビカメラマンに向かって「8割方言ってやった。あれでいいんかい?」って、おい、やらせかよ。

JR尼崎駅からタクシーでワンメーターの事故現場。現場の尼崎寄り百メートル先には特急電車、その後方には快速電車が停まったままだ。二重災害間一髪。

R300といわれる急カーブの踏み切りには兵庫県警10人、JR西日本社員8人ぐらい、マスコミ40人、近所の人々らがいた。
テレビ映像では映らなかったけれど、問題のマンションの横には「浦島海苔」の事務所兼倉庫があった=上写真。もちろん、関係者以外は立ち入り禁止。この倉庫は無傷のようだ。そして簡易トイレが8台。

JR西日本がとりしきる簡易テントの献花台に花を手向ける人がいる。
ひたすら頭を下げるばかりのJR社員。
献花を終えた人に一斉に群がり、コメントを取る取材陣。
‥‥みんながそれぞれの役割と「仕事」をしているようだ。

5日、こどもの日。事故マンションの4階には誰が掛けたのか小さなコイノボリが風にはためいていた。
住人が掛けたのか? 大惨事現場には不似合いなモノだと思った。
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by suginami458 | 2005-05-06 20:15