【流されゆく日日05】excite

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森前首相と見た映画「亡国のイージス」、の巻。

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映画「亡国のイージス」をジャパンブレミア(試写)で見た=写真(C)2005 AEGIS ASSOCIATES。

さすが東京国際フォーラムのA会場、レッドカーペットに主演の真田広之、佐藤浩市、中井貴一らがよく似合う。
…と、突然ものものしい騒ぎと思ったら、森前首相、扇千景氏、中曽根元首相が次々ご到着。顔触れをみると、なるほど「防衛庁・陸上自衛隊、海上自衛隊協力」のはず。森前首相は、僕の左5メートルの席にいました。警備は大丈夫か。
プレミアだから叶姉妹は? と思ったけど、いないのは当たり前でございます。


メーンコピーは「よく見ろ日本人…これが戦争だ。」。某国テロリストに占拠され、史上最悪の凶器となったイージス艦。人質は東京。タイムリミットは10時間!

見た感想は「とてもイージス。面白いジス」。
福井晴敏氏作品の本命だし、分かりやすいストーリーに練られていた。
この作品、映像化は無理といわれていたのは、壮大な展開はもとより、登場人物の誰を中心に描いても(たとえば、如月行側から、あるいは宮津副長側から、ヨンファ側から、渥美安全保障会議本部長側から描いても)成立してしまう作品だからだろう。
ちなみに、真田広之の仙石先任伍長にはモデルがいて、杉山隆男氏名著『兵士に聞け』にチラリ出てくる「勤務の合間に艦内で絵を描く先任伍長」とか。冷たい尖ったストーリーに叙情性が生まれ、いい部下思いの役になった。

映像も人物中心で、CGも必要最小限。かえって迫力があった。荘厳な音楽もいい。

映画の宮津副長風にいうなら
「繊細で難しい、国家・国防をテーマにした作品の照準は『世界』に設定されている。この映画は通常にあらず。繰り返す! この映画は通常にあらず!」。

【オモシロ度=★★★★☆】
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by suginami458 | 2005-07-28 19:59 | 小説・エンターテインメント

地震で「夜のピクニック」、の巻

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「お客さまへ…電車の運転再開・復旧のメドは立っていません。しばらく当駅に止まります」
土曜23日の夕16時35分に起きた地震(足立区など震度5強)の影響で、JR・地下鉄各線が止まった。駅改札口には人があふれ、入れない。
「しょうがない…地下鉄はともかく、JR駅まで歩こうか」
と、とりあえず飯田橋駅まで歩きだしたのが18時30分。地下鉄の駅から出た人たちか、同じ方面に行く「同行者」がたくさんいる。タクシーはみんな「乗車」の緑表示。

19時30分。なんとか飯田橋駅の総武線各駅停車に乗り込むが、相変わらずの「…運転再開・復旧のメドは立っていません…」のアナウンス。だってもう地震から3時間経っているんだぜ! と思うけど…。

なんとか2駅動き、四ツ谷駅に着いたのが、21時10分。トホホ。「新宿まで歩こうか」と大混雑の駅を抜け出した。改札口は「勝手に入って勝手に出てね。動くかどうかはわかりませんけどね」状態。
四ッ谷4丁目から3丁目。夜の風が涼しい。
「お、サンミュージックビルのロゴは相変わらずか。古いなあ」
「お、いいバーがある。覚えておこう」
「お、文芸社ってここかあ」
「お、プロ野球選手がよく来る『あぶさん』ってここかあ」
「お、こんなところに深夜書店が。覚えておこう」
「お、こんなところにブックオフが」
「お、新宿1丁目かあ…。もうすぐ伊勢丹だ」
…で、ようやく新宿のネオンが見え始めた=写真は新宿南口20号線沿い。
なんとなくうれしかった、23時10分。

まあ、たまにはいいかあ、の「夜のピクニック」でございました。

【夜のピクニックは楽しい度=★★★☆☆】
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by suginami458 | 2005-07-24 11:04 | 小説・エンターテインメント

奥田英朗とラーメン事件の現場/中野編の巻。

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沸騰するラーメン業界! ついに拉致監禁事件! 現場第一主義だ、行かねば!…と気負い込んだけど、ただの通り道だから立ち寄りました=写真は被害に遭ったラーメン店「青葉」(東京・中野)。

事件は、去る5月の話。
行列ができる有名ラーメン店「青葉」店主・芳賀良則さん(52)が帰宅途中に、中国人らに監禁され、暴行を受けた。首謀者は、大田区のラーメン「秋葉屋」店主(57)。男は「青葉は共同経営のはずだったのに、礼もない」とうらみ、犯行に及んだ。中国人には手付金1万円、成功報酬20万円だったという(夕刊フジ)。

いまだ暴行に加わった秋葉店員A(48)は逃走中。青葉店主は安心して眠れそうもない日は続きそうだけど、暴力事件があっても店は繁盛の様子。続報では「明らかに青葉の味が変わった。以前のダブルスープではない」というフリークの声もあったけど。


そして、関係ないけど、奥田英朗の最新刊『サウスバウンド』(角川書店)前半で、とんでもない時代錯誤のお父さんを持つ上原二郎クンが走り回ったのも、この中野北口界隈。
お母さんの喫茶店は「電車の音が聞こえる」と書いてあるから、線路際のあたりかな。

【ラーメン拉致監禁事件のインパク度=★★☆☆☆】
【小説『サウスバウンド』のオモシロ度=★★★☆☆】
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by suginami458 | 2005-07-21 19:02 | 小説・エンターテインメント

今夜すべてのバーで/新橋編の巻。

2日に1回あった試写会大会も終わり、知り合いの人と新橋烏森口へ突撃!
さすがオジサンのワンダーランドだ、見渡す限りの飲み屋街。僕もオジサンを痛感、何の違和感もなく溶け込んでいる…。

「なんだか今日の『アイランド』の会場はセキュリティーが厳しかったですね。試写会でボディーチェックなんて初めてでした」
「試写を盗撮するヤツがいるらしいです。それにしても金属探知機とは、ですね」
…それほどの大作映画とは思えないけどねぇ。

新橋烏森口キムラヤ横を入った通りは立ち飲み屋ばかりだ。その数およそ10軒か。
名店「魚金」をはじめ、昭和からある老舗「白滝」「バーウエスタン」など、タバコ片手のグループに、ぽつり独りの哀愁オジサンも。携帯のテレビを見てどうする。家に帰りたくないのかな…。

日本テレビや共同通信、電通本社が移転してきてから客も増え、客層も良くなったような。以前は怪しげなダブルの紳士ばかりだったもの。

それにしても、烏森口の立ち飲み屋は安い! つまみはほとんどが300円、なかにはキャベツが食べ放題なところも(大阪ではよくあるが)。

飲んで食べて、2人で1900円でした。
少しは見習いなさい! 御茶ノ水の「○○○バー」と言いたい。

【安い度=★★★★★】
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by suginami458 | 2005-07-17 09:00 | 小説・エンターテインメント

神木クン光る!新角川映画「妖怪大戦争」の巻。

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角川書店60周年記念作品「妖怪大戦争」を試写で観た=写真(C)2005「妖怪大戦争」製作委員会。

「あいくるしい」ぞ、主演・神木隆之介クン。
【神木隆之介(かみきりゅうのすけ)】1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。病気を心配した母の勧めで、2歳のころから芸能活動を始め、現在10年のベテラン子役。最近の出演作=映画「お父さんのバックドロップ」、映画「インストール」、テレビではNHK大河ドラマ「義経」の幼少期、TBS「あいくるしい」など。

★声が「あいくるしい」ぞ、神木クン=さすがジブリ作品の常連(『千と千尋の神隠し』の坊、『ハウルの動く城』のマルクル)、最新作では『皇帝ペンギン』の子供ペンギン(日本語吹き替え)など活躍。「妖怪大戦争」でも一部ナレーションをやっているけど、特別な声帯を持つ子なのか。癒し系の声だ。妖怪すねこすりの声も君が?

★表情が「あいくるしい」ぞ、神木クン=いじめられたときの悲しい顔、妖怪に出会ったときの驚いた顔、普通の小学生の顔、そして麒麟送子となって闘うときの顔‥‥この年代特有のクルクル変わる表情。「あいくるしい」の脚本家・野島伸司氏が「神木クンにオーラを見た」と言っていたけど、このことか。
映画の前半で村の子供たちとの会話があるけれど、セリフ棒読みの子たちとは格が違うところを見せている。間の取り方がワオ! だ。

映画自体はそれほどだったけれど(大人は当たり前)、後ろの小学生たちが妖怪を見てキャアキャア言っていたので、「ひと夏の冒険」夏休み映画としてはいいのかも。
大人の楽しみは「作家の宮部みゆきさんはどこに出たでしょう」「大沢在昌さんは?」「荒俣宏さんは?」「京極夏彦さんは?」(この京極氏は同時上映の『姑獲鳥の夏』でも出ています)を捜すのが面白そう。
「あいくるしい」神木クン一人で、この夏の3大戦争映画「宇宙戦争」「スター・ウオーズ」の中でも引けをとらない作品になっているような。

でも、「名子役は大成しない」のジンクスはこの子にも直撃する気がするなあ。
絶対に「金八先生」には出てはいけないよ、神木クン。

【オモシロ度=★★★★☆】
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by suginami458 | 2005-07-14 19:17 | 小説・エンターテインメント

映画「姑獲鳥の夏」を見た…けれど、の巻。

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映画「姑獲鳥の夏」を試写で見た=写真はイメージ(C)「姑獲鳥の夏」製作委員会。
なんだかアノ作品と似ていた。

笛、鐘、風鈴、バイオリン、三味、琴、雷…とにかくやたらオドロオドロしさと恐怖心を盛り上げようとするのか、「効果音」がきつくて。
映像も、次から次といそがしく蛙や雷光、鮮血、墓場…と差し込まれて。その割には、京極堂のセリフが長くて。

原作はもちろん読んだけど、ほぼ忠実に映像化。京極ワールドも、横溝ワールド的でこんな感じか。
中禅寺秋彦の堤真一さん、いしだあゆみさんがピシッと締めていた。

…と、何かに似ている作品だなぁ、と思っていたら思い出した! 「TRICK(トリック)」だ! ほら、阿部寛さんも出ているし、「ズバッとマルっとお見通しだ~!」と仲間由紀江さんが叫んだら区別つかないくらい効果音が似ている作品。

たぶん「妖怪大戦争」の勝ちかも。

【オモシロ度=★★☆☆☆】
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by suginami458 | 2005-07-09 22:01 | 小説・エンターテインメント

疾風怒涛完結編/「別れた子」に逢う旅②、の巻。

東京。梅雨空。
いきなり雨が降ってきた。うーむ、12年ぶり「別れた子」に逢うには嫌な感じだ。

ビルの一室。「こんにちは」と少しはにかみながらドアを開けて入ってきた。
おお、部屋の中が突然明るくなったような。
小柄だけど、聡明そうな子。笑顔がいい。

母に切ってもらうという長めの髪。
疑うことをしらない(と思う)、きれいな輝く目。
左の頬と右の首筋には小さなほくろが(怖いくらいの観察眼…)。
アースカラーのベストの下には、折り目のついた真っ白のTシャツが似合っている。
ジーンズと赤と白のシューズに、白のソックス。
最近は学校でバスケに凝っているらしい。

「僕、野球は巨人が好きです。うん、清原とか」
普通は吉伸、仁志、二岡じゃないの? まあ、いいか。
僕も西武ファンをやめて巨人ファンに転向しよう。
「絵も描いてます」
うん、描いた絵を見たい。

12歳の「別れた子」は何事も一生懸命だ。
いい育てられ方をしたよう。学校も楽しそうだし。

帰り際、おみやげを渡したら、
「ありがとう! ありがとう!」
と跳びはねて、とびっきりの笑顔を見せてくれた。
「ありがとう」は僕の方だよ。

ビルを出たら、雨は上がっていた。夜の風が気持ちいい。
さあ、祝杯(なんの?)に繰り出そう。
(注=一部フィクションです)。

【逢えてよかった度=★★★★★】……重ねて、一部フィクションです。
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by suginami458 | 2005-07-08 23:06 | 小説・エンターテインメント

12年前「別れた子」に逢う旅①、の巻。


「別れた子」に逢う日が近づいた。
聞いた話では「電車モノ」が好きとか。よっしゃー、贈り物だ! と、銀座博品館へ突撃。

電車モノなら3階ということなので、ものすごく遅いエレベーター(なんでも昭和初期の油圧式だって)でヨタヨタ上った。
ワオ! なんだかワクワクするな、見渡す限りおもちゃ売場。でも、どこを探せばいいのか分からない。そうだ、売場のお姉さんに聞こう。

「あの…12歳の男の子に電車モノを買いたいんですけど」
「ハイ、そうですねぇ、高学年ですからコレなどいかがですか」
と、Nゲージというミニチュア電車を持ってきてくれました。う~ん、いいのか悪いのか分からない。まぁ、いいか、好きな京急とJR東日本を買おう。
次は、組み立ての電車も。ワオ! コクヨ製だ。文具・オフィス機器以外にもおもちゃも作っていたのか、多角経営だ。

…と、気がつけば1時間。社に戻らねば。
売場のお姉さんが
「かわいいお子さんでしょうね、ウフフ」
「ええ、とてもかわいいです。ズバ抜けています。おまけに、声もかわいいんです!」
「まぁ…」
と話し込みながら、なんだかとても胸躍る、ひとときでした。
博品館のお姉さん、いろいろありがとうございました(一部フィクションだけど…)。

でも、贈り物は無難にジブリものにしておけば良かったかな…まぁ、いいか(重ねて、一部フィクションだけど)。

【胸躍る度=★★★★★】
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by suginami458 | 2005-07-05 22:17 | 小説・エンターテインメント

いささか…伊坂幸太郎『死神の精度』、の巻。


わりと前作『グラスホッパー』(角川書店刊)、『チルドレン』(講談社刊)が面白かったので、楽しみにしていた最新刊『死神の精度』。

帯のコピーは「俺が仕事をすると、いつも降るんだ/クールでちょっとズレている死神が出会った6つの物語」。
1週間だけある人物を調査して「可」なら8日目に「死」が実行されるという調査役の死神が主人公。各編とも、いろいろな音楽が基調低音になっている。

これも伊坂ワールドなんだろうな。いつもの、仙台らしき街を舞台にしているようだし‥‥。
どうも、いいのか悪いのかよく分からない作品集。『オール読物』にだいたい4ヶ月ぐらいごとに発表されたからか、テンポがよくないような‥‥。
つかみはOK、とばかりに読んだ第1編『死神の精度』が面白かったから、「次いってみよう!」と読み続けたけど。

表紙カバー写真と、各編の冒頭にあるモノクロ写真(藤里一郎)が良かった‥って、おい。

【読んで面白かった度=★★★☆☆】
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by suginami458 | 2005-07-01 19:05 | 小説・エンターテインメント