【流されゆく日日05】excite

ブログトップ

角川春樹氏の遺作か『大和』、編。

d0028933_19231712.jpg
角川春樹氏(元・角川書店社長、角川春樹事務所特別顧問)製作総指揮「男たちの大和/YAMATO」を見た。

★ 映画コピーは「戦後60年記念作品/守り抜くと、誓った。死なないでと、祈った」。このコピーは恐らく角川春樹氏か。春樹氏は前身の角川映画時代から自身でコピーを作っていた。誰もが知っている「読んでから見るか。見てから読むか」など手掛ける名コピーライターだ。

★ CGを多用しない(というか、どこで使われていたのか分からなかった)映像と、久石譲の音楽が胸を打つ(ジブリばかりじゃないんだね)。大和が一斉砲撃を受ける場面の目まぐるしく変わるショットの粗れ具合と、僕の好きな白石加代子さんの母親が良かった。満員の館内は鼻をすする音とハンカチを出す人が目立った。

★ 春樹氏は音楽製作総指揮もしていて、さすが財を投じただけの入魂の一作。仲代達矢老人の話を聴いて、最後には「明日香丸」をりりしく操船する15歳の少年アツシに「戦後60年」をダブらせたんだね。
ちなみに、「明日香丸」は春樹氏が信奉する「飛鳥神社」から取ったのか。原作の逸見じゅん氏は春樹氏の実姉で、現在の角川ホールディングスの歴彦(つぐひこ=春樹氏の実弟)CEOとは反目し合っている。つまり、角川春樹&逸見じゅん角川家本流連合VS角川歴彦・角川書店会長&角川映画の図式で見ても面白いかも。

※ 写真は本文となんの関係もありません。ただの帰りの新宿思い出横丁です‥‥。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-18 19:23 | 小説・エンターテインメント

椎名誠と松本清張を売る! 編。

d0028933_2095914.jpg
読み終えた本がたまったので、近くの古書店に行った。さて、ハウマッチ? ちなみに、これらは新刊書店でまだ並べられていて美麗なり。

★ ①『新宿どかどか団』椎名誠/新潮文庫・552円
  ②『公示宿事件書留帳10 釈迦の女』澤田ふじ子/幻冬舎・571円
  ③『水曜の朝、午前三時』蓮見圭一/新潮文庫・476円
  ④『疾走』重松清/角川文庫・629円
  ⑤『誘拐の果実』真保裕一/集英社文庫640円
  ⑥『さまよう薔薇のように』矢作俊彦/角川文庫・522円
  ⑦『松本清張初文庫化作品集 失踪』松本清張/双葉文庫、600円
  ⑧『おじさまの法則』泉麻人/光文社文庫・476円
  ⑨『博士の愛した数式』小川洋子/新潮文庫・438円
  ⑩『エデンの命題』島田荘司/光文社カッパノベルス・933円
  ⑪『日本崩壊 上』御堂地/ハヤカワ文庫・760円
  ⑫『噂の女』上神林広恵/幻冬舎・1238円
  ⑬『魔王』伊坂幸太郎/講談社・1238円
  ⑭『港町食堂』奥田英朗/新潮社・1300円
  ⑮『あの日にドライブ』荻原浩/文藝春秋・1500円
  ⑯『凸凹デイズ』山本幸久/文藝春秋・1600円
  ⑰『海鼠の日』角川春樹/文学の森出版社・1995円(価格はいずれも本体価格)

★‥‥とまあ、全17冊で、1800円也、ドトールコーヒー10杯分の買い取り値でございました。まあ、こんなもんかな。

※ 写真は、本文とまったく関係ありません‥‥ただの季節柄、日本テレビ本社にて、です。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-16 20:09 | 小説・エンターテインメント

『博士の愛した数式』‥遅まきながら、編。

d0028933_1832315.jpg
夜遅く中央線。あらま! 運のいいことに座ることができた。昼間は散々だったけど、最後の最後の帰り際はツイていたわけか。本でも読もうと、『博士の愛した数式』(新潮文庫・小川洋子)を読み始めた。

★ 混雑の中央線車内で座って本を読めるなんて久しぶり‥‥と思っていたら、何となく上から見られているような気がして、ふと見上げると、あらま! メガネをかけた小学生が。いま何時だ? もう11時に近いぞ。塾かなんかの帰りかあ。

 (本文から)ランドセルを背負ったままの息子(ルート、10歳)が玄関に姿を現わした時、博士は笑顔を浮かべ、両腕を一杯に広げて彼を抱擁した。その両腕には、目の前にいるか弱きものをかばおうとする、いたわりがあふれていた。自分の息子がこんなふうに誰かに抱擁されているのを目の当たりにできるのは、幸せなことだった(後略)。
 (前略)博士はいつどんな場合にも、ルートを守ろうとした。どんなに自分が困難な立場にあろうと、ルートは常にずっと多くの助けを必要としているのであり、自分にはそれを与える義務があると考えていた(後略)。

★ そうなのだ、いたいけな子供たちは「常に多くの助けを必要としている」のだ。よし! 塾帰りの少年に座ってもらおう。
「ボク、座るかい? オジサン、もう降りるから」「あ、ありがとうございます」とペコンと座った少年、疲れていたんだね。少しは、「博士」になれたかな。
極めて遅まきながら読んだ『博士の愛した数式』、もっと早く単行本の時に読めばよかった、と思った。

写真は、本文と何の関係もありません‥‥ただ、朝焼けがきれいだったから。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-15 18:32 | 小説・エンターテインメント

勝手に朝日紙面審査委員会②、編。

d0028933_15453374.jpg
「人は見た目が九割」(新潮新書)っていうけど、新聞も見た目が九割だ。やっぱりきれいで読みやすくないと避けたい、食指が動かない。

★ 僕は「毎日新聞」のインテリジェントブルー題字が好きだ=写真左。さわやかだな。見事に他紙との差別化に成功している。
で、写真右の朝日新聞(12月11日付東京本社版)の見出しは実に不快で、思わず朝刊を読みたくなくなった。
白抜きベタ地紋4段 「教室施錠『逃がさぬため』/京都・小6殺害/塾講師が供述」

★ 「逃がさぬため」‥‥こ、これはないだろう。確かに記事を読めば、この見出しは取りやすいけれど、極めて残忍性が前面に出すぎている。ほかのところを見出しに取った方が良かったんじゃないのかなあ。文句なく『輝け! 2005年不快見出し大賞』を上げたい。朝、新聞見出しで、いや~な気持ちになるのは嫌だ。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-14 15:45 | 小説・エンターテインメント

赤血球くれませんか誰か、編。

d0028933_20102767.jpg
「若い女性以下ですよ、これじゃクラクラするはず。貧血です」って、年末の多忙期に貧血かよ=写真は病院。

★ 潰瘍定期検診で医師にめまいと疲労感を告げたら、すぐに採血→分析。早っ、15分後には分析結果が電子カルテに届いた。なんたって入院経験者だからね。

★ 赤血球数=260、へモグロビン値=8.3、血清鉄値=29.0…ということで、急ぎ処置室へ行かされました。次から次へ早いぞ、僕は重篤患者か…なんたって入院経験者だからね。お得意様だ。
処置室の看護婦さん「点滴を打ちます。メニューが先生から来ています。2時間がいいですか、1時間半にしますか?」「じゃ、仕事があるので1時間半コースで…」コースもあるのか。

★ ビタミンB類、血漿増強剤、血清鉄分、ビタミンCなど、黄色い液体がポタッポタッと落ちては枯れた体内に。なんだかやる気が出てきた‥‥ような。

①病院は月曜日が狙い目②点滴にはコースがある③鉄分はビタミンCと一緒に摂らないと効果が少ない④鉄分を投与すると便が黒くなる…を知った冬の日であった。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-13 20:10 | 小説・エンターテインメント

走れ伊坂幸太郎! 編。


なぜ『死神の精度』なんだ!
『ダ・ヴィンチ』1月号の「ブック・オブ・ザ・イヤー2005」のミステリー&エンターテインメント第1位に伊坂幸太郎氏の『死神の精度』(文芸春秋)が輝いた。伊坂氏は分かる…でもなぜ、中編集『魔王』(講談社)じゃないの? 
ちなみに、2位には『容疑者Xの献身』(東野圭吾)、3位に『妖怪大戦争』(荒俣宏)…って? 3位が分からん。

★ 同誌の読者投票だからだろうか…小泉首相をターゲットにした『魔王』の方が、僕ははるかに面白いと思うけど。発売日時の関係か、短編集で読みやすかった関係なのか。う~ん。
憲法改正、国民投票、憂国・愛国、ファシズムなど政治ワード満載の『魔王』は現在約7万部…あれ、伊坂本としてはいささか少ない気もする。講談社、販売にもっと力を入れなきゃ。

★ でも、お楽しみはこれからだ。来2006年は刊行準備中だけでも3冊もある。集英社『終末のフール』をはじめ、新潮社、祥伝社…オレは待ってるぜ(古いか)。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-12 22:44 | 小説・エンターテインメント

勝手に朝日紙面審査委①、編。

d0028933_22442014.jpg
新聞社には「紙面審査委員会」があって、だいたい午後4時過ぎには「紙面審査ニュース」がデスク席に配られる。その日の朝刊をチェックしたものだ。
書いてあることは勝手&うなずけることばかり。早い話、他紙との読み比べ。「この見出しはいかがか」「主語が二つある、読みにくい記事」…

★ だいたい紙面審査委員は出稿部(記事を出すセクション)中心なので、あまりレイアウトには言及しない。
いいのか、それで。見た目も大事だぞ。よく言うじゃん、見た目が九割って。
というわけで、見た目でいつもホレボレするのは朝日新聞週末別刷り「be」=写真は日曜版。

★ 内容ごとに赤、青、緑beと使い分け、全体に金がかかっているのがよく分かる。圧巻は「ホワイトスペース」の使い方。これは朝日整理のお家芸。
普通、整理部(記事に見出しを付け、レイアウトするセクション。社によって編集センター、編成部とも)は、アキがあったら罫を入れたり、写真で処理するけど、朝日は革新的にホワイトスペースを利用している(特集面だけ)。おまけに横・縦組みを駆使してブロック編集している。うまいねえ、ほんと。beは新聞レイアウトの到達点だと思うけど。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-11 22:44 | 小説・エンターテインメント

B・Bが泣いている(きっと)。

d0028933_15103018.jpg
息子を連れて、銀座に行った。伊東屋に来年の手帳でも購入に、ほ、ほ、ほ…と、汐留側から歩いていくと、大声で客寄せしている店が。周囲は有名グッチ、ルイ・ヴィトンが立ち並ぶ通りに、「ユニクロ」が(他意なし)。

★ 隣はブルックス・ブラザース銀座本店だぜ=写真。B・B店は客数人。逆に、ユニクロ店は大混雑している。熱気ムンムン。さすが、海外進出著しい国際ブランド「ユニクロ」。新聞報道では、ここ銀座店は旗艦店だという。すごいじゃん、世界有名ブランド・ユニクロ。

★ 海外ミステリーを読むと、「B・BにBDシャツを買いに行く」というフレーズがよくあって愛用店だけど、これじゃ何となくB・B銀座本店の立場が‥‥。
とはいえ、みんなユニクロロゴのビニールバッグを持って、冬の寒空の銀座を歩いて行くのでありました(でも、何でわざわざ銀座まで買いに?)。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-11 15:10 | 小説・エンターテインメント

京都06祇園祭は満室だ! 編。

毎年、師走になると翌年(06年)の京都の宿の予約に入る。京都の一年の計は前年の師走にあり。まず①5月ゴールデンウイーク②7月祇園祭③8月五山送り火④10月時代祭⑤11月後半の紅葉⑥年末年始(つまり06→07年正月)……ところが、今回は異変が!

★ 「誠に申し訳ございませんが、来年7月中旬の祇園祭の前後は満室でございまして…」って、まだ師走で早くも来年7月の予約をしている人がいるの! 僕もそうか。よく話を聞くと、今年(05年)の祇園祭の段階で宿泊した人が翌年の予約をしちゃうのだとか。……むむ、やるじゃん。
この現象は、僕の行く宿だけじゃなく、大手の京都ホテルなどでも「予約は厳しい」状況だという。まあ、キャンセル待ちで押さえたけど、世の中には同じことを考える人がいるんだね。

★ 僕の京都自慢は「大晦日の五山送り火」を見たこと。1200年京都の歴史で初の12月送り火だった。2000年から2001年、つまり21世紀を迎えるに当たっての大晦日、五山に送り火が点火された。御池通には灯篭が立ち並び、幽玄な灯りが冷え切った体を温めてくれたことを思い出す。「新世紀記念送り火」なので、もう2度と見ることはできない。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-09 23:34 | 小説・エンターテインメント

朝日紙面審議記事を読んで思った、編。

d0028933_2016841.jpg
12月2日付の朝日新聞に「第4回朝日新聞紙面審議会」が掲載されていた。「新聞が読まれるには」をテーマに、珍しく整理部長が出席。委員の一人の美術作家に手厳しい意見を飛ばされていたけど…。

★ 審議委員「朝日新聞を他紙と比べてみると、記事がモザイクのように入っていて読みにくい。もっとブロック化して読者のつかみを良くしてはどうか(要旨)」
これに対する整理部長は
「レイアウトの問題だが、確かに記事をブロックのように四角く作っていけば読みやすいが、速報性を重視するとレイアウトはジグザグになりがちだ」

★ 新聞社の整理部は見出しをつけレイアウトをするセクション。
たぶん整理部長の本音は(僣越ですが……)
「あのですねぇ、新聞は速報性と読みやすさを考えつつ、おまけに数種類の版があるんです。ブロック(ボックスあるいはハコ、タタミ)ばかり作っていては事件に対応できないし、時間がかかるんです。たぶん、産経新聞の一見コンパクトな紙面構成を仰っていると思うんですけど、迫力ありますか? 別にコピーが取りやすい新聞を作ってるわけじゃないんですよ…もう」

★ 僕は朝日のレイアウトは実に読みやすいと思いますけど。
記事量を確保しつつ、ビジュアル効果である写真、グラフ、イラストの使い方も納得しています。
日刊スポーツなんか、「イニング・テーブル」が切り抜きしやすいよう表裏に来ないように、整理部が配慮してレイアウトしているんですよ。これは本当に親切なワザ。
事件は現場で起こっているのだ。

写真は本文と何の関係もありません……ただ、きれいだったから。
[PR]
# by suginami458 | 2005-12-08 20:16 | 小説・エンターテインメント